昨日の保育スーパービジョンで、「私の言いたいことって、変わらないんだな」と・・。

昨日は北九州での保育スーパービジョン。そこでの事例で、担任が「この子が友だちと遊ぶにはどのように援助したらいいのでしょう?」と質問したとき。私は「二つのことがありますよ。まずこの子が友だちと遊びたいと思っているかどうか。もう一つは友だちがしていること(あなたがさせていること)を友だち達が楽しんでしているかどうか・・です」と言った。たとえば、保育者が提示した保育が終わった時に「もう遊んでいい?」と子どもが聞くような保育は、子どもが楽しめていないと言うことで、そんな遊びの中に入りたいとは思わない・・と言ったら園長が後ろで苦笑いしてた。あとで「僕、子どもたちが活動が終わって部屋から出てきたら『お、もう遊んでいいと?よかったね』と言っていました。」と反省。
そのあとこの園の保育者たちと夕飯を食べに行ったときに、今日事例提出した方と別の保育者が「去年、私が事例を出したんですが、先生に同じように言われたのに、まだそれが分かっていなかった自分がいました。」と思い出しながら話してくれた。
去年彼女は、ことばが出ない子の事例を出して、「どうやっただ無理なくことばを教えられるんでしょう?」と聞いらしい。その時私は
『その子が話したいと思う環境をつくること。まず話したい中身(感動)のある保育。聞いてほしいと思う相手(保育者)との信頼関係。それがあって始めて伝えるためのことばを使いたいと思うんだと思う。』と言ったという。
私の言いたいことって、変わらないんだよね。「子ども自身が自らしたいと思うことを引き出して、より無理なくできるように手伝ってやること」。
簡単にみえるけど、そのためには、子ども自身に中に何があって、その意欲が出てこないのか?引き出すための手段や工夫。何が邪魔して続かないのか?その気持ちを安定させるための保育技術など、もちろんたくさんの学びが必要なわけ。それがないと、「なかなか変わらないね・・。」で終わる。保育者の学びが足りないのは棚に上げて・・。だからぷろほのカリキュラムが必要なわけ・・と言うと、納得してくれた。

保育に携わる全ての人へ、学びの場を提供します。
現場で必要とされる専門知識を、3か月で習得することができます
特定非営利活動法人 子どもと保育研究所 ぷろほ
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ぷろほ2ヶ月目開始。

2ヶ月目の初日は公開講座2科目、保育人間学とストレスケア。どちらも人間の心の中を見つめる講座に、受講生はみな深く頷きながら聞いていました。
特に、午後のストレスケアに関する講座。いっこうに進まない大川小学校の検証の報告と佐藤先生から伺ういま石巻で問題になっている女教師の問題はニュースで知るのとは全く違う姿。

実は彼女の前任校は被災後の大川小学校で、(あの時期に選ばれて小学校の教師として赴任したわけだから優秀だったはず)その間は生き残った子どもたちについて何も発信されず、今の中学校に移って何かがはじけ飛んでしまったかのように今回の事件発覚と病気療養という対処・・・それほどそれまでは発言も閉鎖されていたし、あのことばは彼女が言われてきた言葉なのではないかと考えさせられることでした。

講座修了後はインプロ集団モザイクスのツキイチ公演に受講生講師共々向かい、思い切り笑って切り替えができました。深く考えることも、切り替えることも、どちらも大事!

今日は朝からドラマワーク。長崎、大分から前泊や朝6時台にでて来てくれる科目受講生達も参加して今期は9名。いよいよぷろほの2ヶ月目「実践編」、スタートです!

 

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福島に砂をプロジェクト進行中

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念願の・・・

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA

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春期始まって1週間で・・。

1週間の感想を受講生の人たちが寄せてくれました。「いろんな思いを胸に1週間。ぷろほに来てよかったとすでに実感しています。現場での『なぜ、どうして?』に対して、たくさんの情報を惜しみなく教えてくれる先生方の講義は「なるほど!」がいっぱい。素敵な出会いと学べる幸せに、毎日がワクワクの連続。とにかくここはグッとモティべーションがあがり、心輝く場です。」「驚き、気づき、迷い、発見、感動・・いろいろなことを感じた1週間。その中でも一番感じたことは、一つ一つの講義の内容の濃さでした。」「1週間講義を受け、『本当に自分が知りたかったこと、学びたかったことはこれだ!』と感じています。今まで絡み合っていた糸が少しずつ解けてきているような気がします。」

そして科目受講の方からは、早くも、実践しての子どもの変化が報告されています。先週、「どうしても家から持ってくるおもちゃにこだわりがあり(園に家からおもちゃを持ってきてはいけないというとパニック)、ずっと持って遊んでいる子どもにどうしたらいいか?」と相談があり、私が「こだわりは子どもにとっては拠り所。その拠り所を『園の先生も大切に思ってくれる』ということが伝わるために何ができるか考えて?たとえば、その子の持ってきたおもちゃを入れる袋を作ってやり、そこに入れて見えるところに掛けておいてあげるとか・・」と言うと、その先生は早速実行してくれました。そして1週間後の今日、「袋を作ってそれに入れてもらうようにしたら、その子も『これお大事』と言って持ってきたおもちゃを自らその袋に入れるようになり、今日はそのまま一日中その袋に入れたままで遊んでいました。こんなに早く手放せるようになるなんて・・」と、嬉しそうに報告してくれました。
また、「おしっこはトイレでできるのに、うんちは紙おしめの中でないとできない子がいるんですが・・」との相談に、他の講座でこのことの原因や解決法を学んでいた受講生は「それはね・・!」と解決策を助言。横で聞いていた感覚統合の先生が「それは触覚と固有受容覚のニーズから言っても妥当な方法ですね」と保証してくれました。

嬉しいひとときに感謝です。

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「福島に砂を送ろうプロジェクト」第1弾が決まりました!


砂遊び復活プロジェクト6月29日チラシ PDF
福島の子どもたちに砂遊びを復活したいと願い、福島に砂を運ぼうプロジェクトをFBにも書きましたが、皆さん福島までどうやって砂を運ぶの?どこに持って行けばいいの?いろいろな疑問がおありだったと思います。トラックを出して下さる方が見つかりました!
6月29日9時から17時まで飯塚の山田家でうけとり、17時に10tトラックが福島に向けて出発します。個人で袋に入れた砂、園やグループ単位で土嚢に入れた砂、6月29日に飯塚まで運んで下さる方がいれば大歓迎。いま、大分や行橋、長崎からも「運ぶよ~!」と御返事を頂いています。
砂は運べないけど運搬料(ガソリン代と高速代だけで引き受けてくれました)を支援したいという方も、その日に持ってきてくれると嬉しいです。
砂は個人は1kg単位で、グループは10kg単位で、支援は一口ワンコイン(500円)でお待ちしています。当日はきっと、取材やテレビ中継があると思いますよ~。
「どうしてもその日は難しいよ~」という方は、どうぞ連絡下さい。大量でなければ事前に山田がお預かりすることもできます。
皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。

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「福島に砂を送ろう 砂遊び復活プロジェクト」

子どもと保育研究所ぷろほには昨年福島からの内地留学生がいて、そのときに「外に出られるようになっても砂遊びができない。なぜなら砂は除染ができないから」と聞いていました。その時「外遊びができるようになったらきれいな砂を送ってあげよう」と思っていたのですが、先日その福島の先生からお手紙が来て、「福島の幼稚園や保育園は、この春からやっと外遊びができるようになったのですが、いままであった砂は放射能の除染ができないので使えず、通販で砂を買わないといけないかな・・と検討している」状態だそうです。
みんなの力で福島の園に安全な地域の砂を送ることはできないでしょうか。海岸の多くは国有地であり、なかなか自由には砂をとれません。でも、福島の子どもたちを海岸で砂遊びができなくしたのは国ではないのでしょうか?
海岸などの砂採取の許可を自治体と交渉して箱詰めなどを担当していただく方や、送料を負担するサポーター募集ができれば嬉しいなと思います。
明後日からの保育学会で呼びかけます。3月に行った小値賀の方たちもいま動いてくれています。私たちは助成金申請にアプライ準備しています。皆さんのお知恵も拝借させてください。

とりあえず、「力貸すよ」「協力したいよ」という方はぷろほまでメールかFAX下さい。そして自治体と話してみて下さい。システムが整ったところで改めて連絡します。

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現場で必要とされる専門知識を、3か月で習得することができます
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保護者支援の「そ・な・た」

牧野先生の名言二つ。「保護者支援のコツはそなたです。『そうですか~』『なるほどね~』『たしかにね~』と保護者を受け止めていきましょう」「あなたはスズメですか?メダカですか?メダカになりましょうね。ムチをふりふりチイパッパ♪の雀ではなく、誰が生徒か先生か♪のメダカに」
笑いの中にも本質が心に残る牧野節です。

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ヘレンケラーの感動シーンの嘘

昨日の言語保育セラピスト養成講座初日。
ことばは緊張の中では出てきません。安心した中で、感動と共に『これは何だ!』と知りたいものがあり、『伝えたい人がいる』ことがベースで、言語保育セラピストは保育者としてそのベースを作ることを主眼とします。
昨日の講義で牧野先生は「ヘレンケラーの映画でも演劇でも、Water!と言う言葉が出る瞬間を、食事マナーをしつけようとして言うことを聞かないで汚れてしまったヘレンをサリバン先生が厳しく井戸の所に連れて行って洗わせるときに、その水を手に受けて電撃が走るようにWaterと発するようなシーンになっているが、あれは障害児保育や言語治療から言ったらありえない。」といわれました。
牧野先生は言語聴覚士たちとその議論になり、とうとうサリバン先生の日記の原著から、そのシーンは映画用にアメリカの家庭教育の指針として脚色されたものであったことを突き止めたというのです。サリバン先生の日記は事実を淡々と書かれているわけですが・・・
その日は長雨の後、まだ少し雨が残っているものの、外に出られないほどではなく、長雨でイライラが募ったヘレンはまだ土が濡れている庭に出て走り回り、転び、悦びの中でどろどろになった。泥が手足につき、顔も汚れ、服も重くなって、動き回った後とうとう半泣きになったヘレンをサリバン先生は井戸に連れて行きます。そして水を出す。水がヘレンの手の泥を落とし、顔の汚れを落とし、ツルツルの肌に戻ってゆき、ゴワゴワだった服が洗われる気持ちよさ。嬉しかった後の気持ちよさをくれた水・・。だからこそヘレンは「これは何?」「この気持ちいいものを、この人に伝えたい」と思ったのでしょう。
・・・なるほど、それなら納得です。今まで何度も見てきたシーンですが、そこまでこだわって調べた牧野先生に脱帽です。
感動と伝えたい相手がなければ「ことば」は生まれないのです。私たち保育者は、「ことばを教える」のではなく、「この日常の出会いを生み出す」役割なのです・・・だから「言語保育セラピスト」。
感動の牧野節炸裂の初日でした。

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30年前の卒業生と・・

昨日は長崎での保育スーパービジョン。その園には30年ほど前、私がまだ長女をおんぶして集中講義をしていた頃に学生だった人が何人かいる。その先生方が休憩時間に「先生があの頃言っていたことがやっといま分かってきた」と言う。「私、何言っていたっけ?」と聞くと・・・彼女たちはみな揃って「あれですよ、Aちゃん、Bちゃん、Cちゃんの・・」といった。
例えば、AちゃんをBちゃんが叩いて、あなたはどうするか?という場面で、自分は、これはBちゃんが悪いに決まっているから、「Bちゃんに悪いことをしたと分からせて、謝らせる」と書いたら先生が机の間を廻ってきて、私の書いたのを読んで「違う!」と言ったんです。「ええ~?なんで?!」と思って、また考えて「Aちゃん泣いているでしょ?」とか、もう少し優しく書いてもまた、「ダメ!」と言って私のノートに赤でピンと書いて、「Bちゃんの気持ちになって考えてみて?」とか言う。その時の私は「Bちゃんは叩いたんだから、気持ちなんてなかろうもん!」と思っていた。
その後で、先生がBちゃんの気持ちを解説してくれたけど、「謝らせること」しか私の頭にはなかった。でも、ずっと心の中には引っかかっていて、保育心理士の勉強して、また先生のお話を頻繁に聞くようになって、やっと自分の中に落ちた感じ。この前、若い保育士に「この子の気持ちを考えてみて?」と言っている自分がいた。やっと自分も分かってきたんだなと思って嬉しかった・・・と。
私は30年前に学生にそんなひどいことをやっていたなんて・・(・・;)具体的に何したかは忘れているけれど、若かったから言い方がマイルドではないだけで、自分が言いそうなことだと思う。その時の数時間の体験がその保育者の中でずっと生き続けていたんだと思うと、保育者養成の教員の責任は大きいなぁ。

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