小児オナニーの相談

このところ、立て続けに小児オナニー(性器いじり)の相談があった。
愛情不足を不安がる母親、気をそらす方法を聞きたがる保育者、注意したり怒ったりする父親や祖父母・・・。そんなことではないのに・・・。
子どもが訴えているのは「触覚ニーズ」
五感のうち、触覚だけが感覚器が決まっていない。さらに、生まれた当初は「触覚防衛」といって、何かに触ったら避ける方向に筋肉が収縮するようになっている。それが、たくさん気持ちよく触ってもらって、おっぱいや気持ちよい声と一緒にたくさん触られることで、触覚が拓かれてゆく。「触られて気持ちよい」は学習の結果なのだ。しかし、この学習が不十分な子どもが増えているわけ。
たくさん気持ちよく触られていない・・けれど、人は気持ちよさを求め、何かの拍子に性器を触ることが手っ取り早く気持ちよさが得られることに気づいてしまう。他の触覚感覚が拓かれていないから、それに固着する。
こう考えれば、対策は自ずと生まれてくるはず。ぷろほの企業秘密だけれど(笑)、あまりにこの頃悩んでいる保育者や保護者が多いので公開します。
「身体の他の部分の触覚の気持ちよさを拓いてあげること」
乳児はタッチケアやベビーマッサージでもいい。幼児は、お風呂ごっこを日常の遊びに持ち込む。部屋にベビーバスを用意し(お湯は入れない)、様々なお風呂グッズ(百均には手触りの違うたくさんのグッズがある)を用意して、上半身裸になってお風呂ごっこ(身体を洗ってやる、擦ってやる、お風呂上がりにはマッサージ)をする・・・。家でも寝る前にこんな遊びをしてもらいたい。
実践した園では、年中さんなら2週間。年長だと1ヶ月続けると消えてゆきますよ。
つまり子どもの「性器いじり」を、「触覚ニーズが満たされていないよー」というSOSと捉え、そのニーズを満たすための遊びを工夫して提供する保育を展開すること、それがぷろほで伝えたいことです。

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