2月26日 福島県いわき市へ移動

今日は移動だけなので、原発近く、行けるところまで行ってみることにして常磐道を北上。いわき広野で高速はストップ。下の道に降りてさらに楢葉町まで行く。途中に民家がある。コンビニは営業しているが食堂や民宿は閉まっている様子。広野には東電の火力発電所がある。黙々(?もくもく)と頑張って煙を出している様子に思わず「頑張って!」と声をかける。

「警戒区域 この先一般車両通行止め」の赤い文字が点滅している。Uターンしていわき市に戻る途中で、線量計を買おうと思うが、どこで売っているのか分からない。薬屋?農業機具?役場?…ドラッグストアーで聞くと、「うちでも扱っていたけど今は切れてる。ホームセンターでもどこでもありますよ~」と言われる。苗などを扱っているホームセンターに寄ると、確かにあったAir Counter 6980円。早速計ってみると、そこは0.15μ/だった。

 

夜はほうとく幼稚園の副園長の生駒恭子先生と食事をしながら打ち合わせ。建物は地震でも何ともなかったが、その後の度重なる余震で園庭の2/3が崩れて工事中。今の保護者の現状をお聞きするが、ほうとく幼稚園は生駒先生がしっかり支えておられるのと、保護者との信頼関係も厚く、在園児は落ち着いている。しかし、4月から入ってきた3歳児は、去年までの3歳児のような体験は少なく、どうしても発達がスムーズでなく来年や2年後が心配と言う。

二本松で聞いた保護者のお話などすると、「外でできなければ、水栽培でも何でもしたらいい。外で作ったものを見せるだけ見せて、『でもな、今年は食べられないんだ。またじいちゃん頑張るから』と言えば、おじいちゃんの愛情は伝わる。イチゴ一つよりそのことが大事。」とはっきり言われる。

生駒先生と話していると、現状を嘆いてばかりでは何も生まれないこと。そこを工夫することで新しい保育が生まれる可能性があることを感じさせてくれる。しかし、紫外線やCO2、オゾン層の問題となれば、地球規模の健康被害が起ころうとしている。その中で生きてゆく人類としての知恵を求められている最先端が、福島かもしれない。

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