郡山でレンタカーを借り、すでに送られていた荷物を取りにホテルに寄る。北海道のクマファクトリーからも絵本が5セット届いている。車に乗せて一路会津若松へ。園では福島子どもの友社の方が待っていてくださった。ここには原発の20km圏内のため町ごと移転した大熊町の大熊幼稚園会津若松分園がある。
去年の3月まで開設されていた会津若松の公立幼稚園の元園舎をそのまま使用しているという恵まれた環境。370人いた2園の幼稚園児が今は100人余。しかし、子どもたちは雪の中、元気だった。
降園後、職員研修。震災の話や原発の話はもう聞き飽きている中で、あえて基本的な保育の話を聞きたいという希望で、発達の話と、同時に「心理的ショックがあったときにはどのような退行が起こるか」ということをつなげてお話しする。保育者の保護者も住居を失い、慣れない繋がりのない土地で生活しなければならない。それでも、会津若松に来れた子は、外で遊べるし、園舎もある。市庁舎の一部を借りて開設している保育園もあると聞く。保護者もよりどころがなく不安定なので、園が保護者の居場所にもならないといけないことが再認識されている。
終了後、郡山まで帰って人形劇師西川さんと合流。明日の公演場所二本松の同朋幼稚園に向かう。19時着。仙台仏教青年会会長のSさん(園長の息子さん)に会って、明日の打ち合わせ。