嬉しいレポート

夏に実施された保育心理士講座のレポートが届いた。
私が講演・講義するということは種を蒔くこと。レポートを出すまでの間に。それを少しでも実施してくれて子どもや保育者の変化を書いてくれるレポートはありがたい。2つ紹介しましょう。

◇「子どもは必要なことしかしない」というお話があり、保育士はその行動からその子の心を受け取って、その子が安心して生きていけるように支援する専門性が必要なのだと聞いて、今までを深く反省しました。

早速園に帰って、2歳児で噛みつきが起こってしまった時に、とっさに噛みついた子に側にあった積み木を噛ませてみました。するとその子は積み木を持ってニヤッと笑い、自ら噛みついた子の手をスリスリして「ごめんね」と頭を下げていたのです。

今までは噛みついた後、かたくなに何も言わなかった子が、対応次第でこんなにも気持ちの表現が変わることに、驚きと共に申し訳なさでいっぱいになりました。

◇講義の中にあった「子どもの一人称で物事を見る」ということばに、もやもやしていたものが取り払われた気がして、園に帰ってすぐその話をしました。

また、子どもが落ち着ける環境はどういうものかを話し合いましたら、これまでは「子どもに困らされている」話ばかりしていた人が、「◯◯したら落ち着きました」「△は苦手だけど、□なら嫌がらない」などと子どもの姿を話し始めました。

さらに、子どもが落ち着けるアイテムを見つけたことにより、今まできりきりしていた子どもの表情が穏やかになり、安心して自分の遊びを楽しめるようになってきました。

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たくさんのレポートに実践が書かれ、あちこちで私の蒔いた種が芽を出している姿に有難さを頂いている秋の日々です。

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