1冊の本がその後の人生をかえてゆくってことあると思う。それはその本がすばらしい・・というだけではなく、その本にであう前に自分の中に蓄積されてきた想いや体験・周りとの出会いが、その本にであって一気にカオスが形になり、花開くようなタイミングなのだ。
今の私にとって「ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい」というクリスティン・バーネットの本は、まさにそれであった。
保育者でもある母親のクリスティンは、重度の自閉症と診断された我が子に施される「ファースト・ステップ」というトレーニングや「障害児のためのプリスクール」で、息子ジェイクが(必要であっても)好きではないことを強いられ、好きなこと(もの)を奪われる姿に気づき、、自らの保育園で「その子が好きなことを存分に(muchiness)させる」ことを基本に育てはじめる。
その後のことは本を読んでほしいが、クリスティンの徹底したジェイクへの信頼と創造力がジェイクの力を目覚めさせ、彼は今12歳で大学に在籍し、ノーベル賞に最も近いと言われる宇宙物理学者である。
私たちがぷろほで基本理念としている「好きなことをできることに、できることを得意なことに、得意なことを役に立つことに・・」を、徹底して実践した姿をみて、とても力をもらった。
奇しくも発達障害の子どもたちや若者たちとの新たな出会いもあり、彼らと共に自分の好きなことを、自然と温かい人たち中で、思う存分自分を満たすまで好きなことをやれる場を作りたい・・・、そこで生まれたものを発信したい。私の人生の最後はそんな場をO島に作れたらいいな・・・なんて夢が浮かんでしまった。
ぷろほはあと10年(72歳まで)はやりますけど、その後・・・。
夢を持ったら、とにかく話してしまう私。それがエネルギーになって実現に向かってゆくものだ。ぷろほもそうやって生まれてきた。いま10年後の話しをすると、すこしずつ、賛同者や一緒にしたいという人も出てきている。一緒に夢を描こう。
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