3月5日 宮城県 石巻のNPOなど訪問

今回来る直前に知り合ったにじいろクレヨンというNPOの活動に同行。東日本大震災圏域創生NPOセンター、被災者サポートセンターの中の学童保育。

そこのリーダーのTaさんという人は、震災直後の避難所(400人)のうちからずっと避難所のまとめ役として活動してきており、10月に避難所が閉鎖されてからは、ここのNPO代表として仮設住宅の支援をしているという。腹の据わった素敵な人だ。

支援者の中に、思いを抱え込んでいる人がたくさんいて、そんな人たちには「遠くから来た人が話を聞きたいって」というスタンスで話を聞いてくれるのがいい…と言われる。私がこれからできるのはそんなことなのだろうと感じる。「自分が気になる人が出てきたらSOSの電話をかけるかもしれないので、よろしく」と言われ、遠くに住んでいるからこそできる自分のスタンスが見えてくる。

 

仮設住宅はおそらく最低2年、たぶん5年はこのままだろうとの予測。行政が、沿岸部の小さな町に比べて町が大きいだけに現場を把握していなくて対応が遅いという。

学童保育では、まだまだストレスケアが必要な子どもたち。攻撃と甘えが同居して出てくる。ルールが守れず、収拾できない。メンバーの一人に落書きを始めると、顔から背中から、どんどん描き始める。

花札をする子、カードゲームをする子など自由な雰囲気だが、遊びの乱暴さが気になる。毛布にくるまって揺さぶられることを気に入って我先に入る子など、退行も強い。

 

18時に終了後、にじいろクレヨンの事務所で振り返り。避難所での子どもと遊ぶ活動から生まれたにじいろクレヨン。柴田さんは画家。創造表現活動が子どもたちには必要だとの思いはあるが、今はまだストレス発散なのかなぁと思っているようだった。私はむしろ「創造表現活動を失わないようにすることが大事」と伝える。

仮設ではゲーム漬けの子どもも少なくないと言う。でも、「ゲームしかおもしろくない」という子どもにどうしたらいいかと問われる。福島もここも、メディア漬けの問題は子どもたちに大きくのしかかっている。

現地でできうる限りのボランティア精神で頑張っているNPO。その熱意を生かせるようにサポートできたら、支援者の支援にもなるだろう。

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