種が芽を出す!

今日の保育者の研修は、年に5回を同じ保育者が受けるシステムで、月に1回1日研修の3回目。
保育者の視点で・子どもの立場で発達のもつれを考える「事例検討」でした。とてもとても嬉しいことがあったので報告!

前回のブログで、私は「子どもに寄り添う」「子どもから学ぶ」種をまいているが、その種を土に埋めるのは私の話を生かして保育実践をする保育者・・という話をしましたが、まさに今日の最後に話された事例は、その実例でした。

友だちを叩く、物を投げるという行動が多く、友だちからも「怖い」と言われていたAくんでした。報告してくれた先生は、私が1回目の講座で話した「子どもの行動は、それが必要だと教えてくれていること。それを保育の中に取り込むことで、差し障りのないものにする工夫こそ保育であって、子どものSOSを否定してはいけない」という話を、早速、園で実践してくれたそうです。
思い切り手を振りまわせるように、フラフープを部屋に下げ、その輪の中に紙飛行機を投げることや、壁に的を描いて、そこに当てる遊びを始めたところ、Aくんは群を抜いて上手く、張り切ってどんどんやるので友だちへの暴力はなくなり、友だちたちも「Aくん、すごい!」と誉めるようになって、Aくんはみんなの憧れになったそうです。

私の種を、しっかりの保育の中で土に埋めてくれた先生、見事な芽を出してくれた子どもたちに感謝・感謝です。このAくんが「みんなに見守られた幼児期」を持つ人間として、これから彼が生きている限り私の種は彼の中で生き続けることが出来る・・・嬉しいことです。

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